「不動産営業女子」人生にピリオドを打った日。

「シェアハウスと私」第4話、の前に、またまた閑話休題

 

私事ですが、7月1日付の異動で内勤配属になりました。

過去ブログでも謳ってきた「不動産営業女子」人生に、4年3ヶ月でピリオドを打った今日。華々しい成果を残せた、とは、お世辞にも言える状況ではありませんが、先日下された突然の内示を、驚きながらも前向きに捉えて受け入れました。

今まで築いてきた仕事上の人脈は、全て会社の財産として後任の担当者に引き継ぎます。元々会社の看板を借りての営業なので、借り物を元の所有者に返す感覚です。

 

自分でも不思議なほどに、営業という仕事に対して、悔いも執着もありません。

今振り返ると、その悔いや執着のなさこそが、営業として大成しなかった要因なのかなと思います。

 

営業に必要なのは、自分の手柄と金に対するハングリー精神。

私はそう思います。

「お客様の為」というキレイゴトな奉仕精神や、ヒアリング能力・コミュニケーション能力等スキルももちろん必要ですが、営業マンを動かす原動力は自分の手柄と金への執着です。逆にその原動力がないと乗り切れない。

私は元々営業職志望で就職活動をしていましたが、そもそも営業職を選んだのは「人間関係への苦手意識を克服する為」でした。苦手だから場数を踏む場所に自ら飛び込むしかないと。つまりは荒療治です。

基本的に争いを好まない性格で、競争心もなく、自分が手柄を取ることよりもみんなで分け合って楽しむことを優先する私は、弱肉強食・群雄割拠な営業マンフィールドにはまさに場違いな存在でした。

ともあれ、場違いであることにも、当時23歳・人生血迷い中な就活生だった私は気づかず、そのまま今の会社に入社して営業部に配属されるわけですが。

配属して3年間は、場違いだなぁとうすうす勘付きながらも、必死に戦いました。第一目標である「人間関係への苦手意識を克服する」が達成されなかったからです。特に入社2年間は直属の上司との相性が合わず、理不尽なやっかみや人格否定等もあり、本当に苦労しました。今振り返れば、場違いな場所に飛び込んでしまったのだから、多少相性が合わなくとも仕方ない、と割り切れるのですが、社会人経験の浅い私はとにかく必死でした。「人間関係への苦手意識が克服できれば、成果も出せる」とさえ信じていました。

しかし、入社3・4年目に上司に恵まれ、4年目の始めにシェアハウス生活をスタートしたこともあり、人間関係が好転してきました。プライベートだけでなく仕事でも、営業先からの紹介件数が増え、ご縁がご縁を運んでくださる形で飲み会や勉強会へのお誘いも増え、大型の仕掛け案件のご相談も増えました。そう、第一目標である「人間関係への苦手意識を克服する」を達成したのです。

第一目標を達成した上で、次の目標を本来営業マンが抱くべき自分の手柄と金への執着に向けられるか。そこが営業人生を究めるか否かの分岐点だったかと思いますが、私はその道を選べませんでした。するとどうなるか。必然的に仕事へのモチベーションは下がります。お給料をいただいている仕事なので真面目には取り組みますが、いちかばちかのところでのリスクを冒した挑戦や踏ん張りがきかなくなってきたのです。「ノルマを達成する」という意識を持たねば、という義務感で働くにも限界がありました。そうした義務を課せば課す程、自分の首を絞めていく。残念ながら「人間関係への苦手意識が克服できれば、成果も出せる」は甘い考え、両者は全く別次元だと痛感します。

さらに幸か不幸か、現職の営業とは重なりの少ない分野で、人生の目標を見つけてしまいました。今まで築き上げてきた人脈が、今度は人生の目標達成の方にプラスに働き、新たなつながりや挑戦のチャンスを得ました。

 

これはもう、退くしかない。

そう思い、退職も辞さない覚悟でいた矢先の異動の内示。

幸運なことに、私は異動先で「組織経営を知る」「内部調整を円滑に行う」という、人生の目標に即する形で仕事の目標を見つけました。

先を見据えた形で、異動の内示を受け入れ、働くことにしたのです。

 

******

29歳・社会人5年目。

退職という形で会社員生活にいったんピリオドを打とうとしていましたが、

会社から与えられた機会で異動という形で営業女子人生にピリオドを打つ、という形で、1つの転機を迎えました。

新しい環境で、心機一転、がんばりまーす。

では!