コミュニティ作りとは線引き

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会社、学校、地域活動、シェアハウスetc.さまざまなコミュニティに属し、コミュニティ作りに関わってきて思うこと。

コミュニティ作りとは線引きである。
ぐるっと円を描いて、円の外側の人間と内側の人間の境界を示す行為。

例えば、「ありのままの自分・相手を受け入れる」ことをモットーとするコミュニティでは、以下のことが求められる。
・ありのままの自分を出すこと
・相手のありのままを受け入れること
このコミュニティにおいては、
・自分を隠す(素振りを見せる)こと
・相手のありのままを受け入れないこと
は、許されないとまではいかないものの、許しがたいものとされている。
ゆえに、
・自分を隠す(素振りを見せる)こと
・相手のありのままを受け入れないこと
を求める人にとっては、居心地の悪い場所になり、自然と淘汰されていく。

円の外側にいる人を否定したり、排除したりすることはないが、境界線を明確にすることで、自然と離れていく状況を作る。
それが、コミュニティ作りだと、私は思う。

コミュニティ作りに関わっていると、コミュニティの包括性や温かさばかりにフォーカスして、コミュニティを過度に美化する人に頻繁に出くわす。
彼らが語る美談に、半ば共感しながらも、時に吐き気を催しそうになる。

コミュニティは線引き。
そんなに甘っちょろいもんじゃないよなぁ、と思う。

そんな、2年近くシェアハウスに住み、地域活動に参加し、コミュニティ作りにどっぷり浸かる1人の人間のつぶやき。
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シェアハウスの同居人さんのおすそ分けのおでん。
コミュニティはシビアだ、と言いながらも、恩恵を受けながら日々暮らしています。