上昇志向を持て余す。ー競争社会から離れた今

営業から内勤に異動して2ヶ月。
思ったことをつらつらと。

▪️営業と内勤(管理部門の仕事)の違い
・金を生むか生まないか
営業は金を生む。
内勤は金を生まない。
・攻めと守り
営業は攻め、いかに金を稼ぐか。ゼロから∞のプラスへ。
内勤は守り、いかに金を守るか。マイナスの幅を限りなくゼロへ。
・疲れ方
営業の疲れの原因は、数字のプレッシャー、外部への気疲れ、肝臓の酷使、脚のむくみ。
内勤の疲れの原因は、肩こりと腰痛、外に出られない閉塞感、身体の鈍りによるどっしりとした肉体疲労、眠気。
・仕事量とスケジュール
営業は、仕事量が不安定。仕事を取りに行くのも仕事。故に効率を考えて仕事を詰める。急な仕事が入れば繁忙期到来。常に時間に追われる日々。
内勤は、週の始めにある程度仕事量の目処が見える。それを5日間で配分して計画を立てる。トップダウンの急な仕事は少ない。勤務時間の安定、ほぼ残業なしの毎日。
・周りの影響
営業は、顧客や会社等、周りの都合に振り回されやすい。
内勤は、〆切さえ守れば、比較的自分で自分の仕事のコントロールが可能。
・評価の指標
営業は数字。
内勤は「〆切内に決まった仕事をこなす」当たり前のことを当たり前にこなすのが標準。
営業程、明確な指標はない。
・文化
営業は、弱肉強食の競争社会。自分を高めることで生き残りを図る上昇志向と、人を貶めることで生き残りを図る足の引っ張り合い志向が渦巻く世界。
内勤は、協調社会。自分の仕事に対してはプロ意識を向けながらも、部署全体は人との調和を重んじる文化。
出世魚は、立ち回りが上手い人。仕事ができなくても、上司に可愛がられれば、昇級の可能性もあるらしい。

▪️競争社会を離れてみて
ずばり、己の中にある上昇志向を持て余している。
明確な評価の指標はない。
「私はこうありたい」という上昇志向を表に出せば出すほど、周りから浮いてしまう。
さすがに入社当時とは違い、会社に4年もいれば、環境が変われど状況察知能力 は高くなるから、今のところは「かくありたい」等と言ったそぶりは全く見せず、昼休みに楽しく同僚とランチの日々。
それはそれで楽しい。ただ「かくありたい」の志と勢いだけで生きてきた身としては、時にその楽しさが「今私はぬるま湯に浸かっているのではないか?いつかこうしてのほほんと毎日暮らして、志を持たぬままいつの間にか年を取り、後々後悔するのでは?」という不安に駆られることもある。

異動して2ヶ月の所感。
来月末には、この考えはどう変わるのか。
じっくり見届けようと思います。